DETAIL
谷崎純一郎の短編小説、"刺青"を全文ローマ字表記でかきうつし、
その上にさらに絵の具で滲みを重ねて装丁をつくりました。
物理的に一冊の表紙に全文はいらなかったので、文章は20冊以上に分かれています。
末尾の数字は単に写真を撮った順番で、物語の順序とは関係ありませんのでご注意ください。
小説の醍醐味の一つはそのディテールにあると感じているので全文をかきうつしました。
一編のものがたりのかけらにそっと触れる本です。
余白を持った空白に、それではなにをかきましょうか。
絵の具はできるだけ耐光性の強いものを使用しております。
アクリル絵の具は耐水性ですので水濡れで滲んだり落ちたりする心配はございません。
一枚の紙を折るところから手作業で作っています。
無線綴じという開きの良い製本方法です。
ノートの本文用紙はちょっと珍しい、簾の目(横縞)の入った薄めの紙。
シャープペンシルや鉛筆と愛称が良いです。
萬年筆愛好家の皆様にもご愛好いただいております。
立ちながらでも書きやすい文庫本サイズ。
下敷きなしでごりごり書けます。
ハードカバーなので多少乱雑に鞄に放り込んでも壊れない頑丈さも魅力です。
使い込めば使い込んだほど、ものとしての格好よさが際立っていきます。
あなたのそばで、育ってゆきますように。
商品仕様
大きさ:153×109×14(1〜2mm程度の個体差があります)
だいたいA6(文庫本)サイズ
本文:100枚200頁 サンレイド 53kg